PDC二日目に行われたMicrosoft Silverlight 2 for Mobile: Developing for Mobile Devicesというセッションにおいて、Silverlight2のWindowsMobile対応について色々な情報が明らかになったようです。このエントリでは、セッション後公開されたストリーミング映像と、Google Blog Searchで引っかかった受講者のBlogを読んで得られた情報をメモとして紹介したいと思います。

このエントリは何分不自由な英語力に基づいた二次、三次情報なので、なるべく一次情報にあたって確認されることをお勧めします。

デスクトップ版Silverlight2との互換性

デスクトップ版Silverlight2と互換性があり、コードの書き換えも必要無く、mobile向けにコンパイルし直す必要もないそうです。デスクトップ版Silverlight2とほぼ互換性があり、大半のコードは書き換え・再コンパイルの必要がないそうですが、一部DLRなど実装されない機能もあるそうです。(08-11-02 16:45修正、追補エントリ参照)

但し、デスクトップとモバイルでは画面のサイズが全く違うので、UAなどで処理を振り分けることももちろん出来る、ということだそうです(デモあり)。

実行形態

Silverlight2 for Mobileでは、ブラウザの中でプラグイン形式で実行する形式のほかに、ブラウザの外でスタンドアロンアプリケーション形式で実行する方式も用意されるようです。デスクトップ版Silverlightのほうにもスタンドアロンアプリケーションとして動くようにしようという話がPDCで出てきているようで(以前貼ったDay2 Keynoteのストリーミングの1時間49分05秒付近で言及されていました)、最早Silverlightのカバーするドメインはブラウザプラグインだけではなくなっているようです。(しかしWPFが既にあるのにSilverlightをスタンドアロンアプリケーションとして動かせるようにする理由って何なんでしょうね?マルチプラットフォーム展開するんでしょうか?Adobe AIRのようなもの?Moonlight deskletsみたいな。)

ちなみにScott GuthrieはSilverlight2のスタンドアロンアプリとしての展開について、動画中で以下のように言ってい(たように聞こえ)ました。

In a few minutes, You can learn about how you can actually run both inside the browser, and outside the browser.

モバイル特有のデバイスへの対応

カメラ入力や加速度センサーなどのサポートも考えているとのこと。モバイルデバイスの加速度センサーを使ったデモが最後にありましたが(後述)、加速度センサーが使えるようになれば面白そうですね。

公開時期

Public CTPの公開時期は2009年度第一四半期とのことです。MIX08での話よりちょっとずれたようです。MIX09で発表されるのではないかという観測をされている方もいました。

デモの内容

Microsoft VisualStudio PDC Demo Edition

VisualStudioがWindowsMobileで動く!?
これはクオリティの高いギャグ。是非観るべきだと思います。まったく、よく仕込むよな…。

Hello Button

特別な操作をせずとも、Silverlight2アプリケーションがWM上で動くことのデモ。クリックでContentの切り替わるボタンのデモアプリをVisualStudioでその場で作ってエミュレータ上で実行という流れ。Azureって色の名前でもあるんですね。

Hello Duck

こちらはExpression Blendを使ってアヒルのキーフレームアニメーションを表示するSilverlight2アプリをその場で作り、Sumsumg OMNIA上で表示するというデモ。

Baby Smash

WPFで作成されたものをSilverlight2に簡単に移植できることを示すデモ。

Slot Machine

MobileでSilverlight2アプリケーションをそのままリビルドせずに表示できるとはいえ、WindowsMobile向け、Nokia向け、デスクトップ向けに処理を振り分けたいこともあるでしょう。そういった場合にはどのような対処ができるのか―を示すためのデモ。

Connect4

四目ならべ。

Guitar

ギターのデモ。

Television

ビデオをSilverlight2の中で表示させるデモ。ビデオの内容はPDCのプレゼンター控室でAmit Chopraがちょっと残念な感じで踊っているというもの。

Dance Amit! :)

ユーザーによるジェスチャーを認識し、それに基づいてキーフレームアニメーションを動かすデモ。下手なAmitにこれでダンスを教えてあげる、というストーリーの仕立て。

Painter

インクを使ったペイントのデモ。

Picture Browser

ウェブ上のアルバムから非同期で画像を取ってきて表示するデモ。

Interactive Scenario

モバイルデバイスの加速度センサーを入力インターフェイスにし、Cloudを通じてモバイルデバイスから、ノートPC上のWPFで作成された3D空間を操作、移動するというシナリオのデモ。

質疑応答

iPhone対応は

During the questions section at the end, one gentleman asked if they will support iPhones. The answer was very quick. No. :-(

Berndt’s Weblog: Silverlight on mobiles

まぁそうでしょうね…。Flashも載せる気がないようですし。iPhoneはクイズなどでよくネタにされていました。

 

他にも質疑応答があったのですが、質問者の話すスピードが速く、聞き取ろうとして心が折れました…。今回のエントリではここまでとしたいと思います。質の高い質疑応答が行われていたようですので、Silverlight2 for Mobileについて興味のある方は、是非セッションの動画を視聴されることをお勧めします。

私見

セッションの中でAmit Chopraも述べていましたが、モバイル(WM、Nokia、そしておそらくAndoroidも)からデスクトップ向けまで、統一した技術で開発できるようになるというのは素晴らしいことだと感じます。デスクトップ向けSilverlightを弄りながら、期待して待ちたいですね。

リンク

最後に、Silverlight2 for Mobile関係について調べる上で参考になるサイトのリンクをまとめておきます。

Microsoft Silverlight 2 for Mobile: Developing for Mobile Devices | pdc2008 | Channel 9
Channel 9内のこのセッションについてのエントリ。セッションの動画のストリーミング配信あり。

Greg’s Cool [Insert Clever Name] of the Day: PDC2008 Quick Video Link List (Updated: Now with link verification)
PDCのセッションの動画とスライドのDL先まとめ。

Every Developer, Now a Mobile Developer!
WindowsMobile開発チームによるBlog。

Giorgio Sardo Blog
このセッションのプレゼンターの一人、Giorgio SardoのBlog。

.NET, Silverlight, and other ramblings (from the UK): Silverlight 2 for Mobiles
このセッション受講者によるまとめエントリ。